さごたに通信
あの8月の土砂災害のお見舞い以来(このHPの「掲示板」8・22~に詳しく書かれています)、約3ヶ月ぶりに安佐北区可部の立川邸を訪ねた。そこにお住まいの筝の師範である立川淑恵さんから、「玄関に三和土(たたき)を挽いた記念にコンサートと講演会を開くから、来ませんか?」とお誘いを受けていたからだ。なんと、そのあと軽く懇親会も予定しているとおっしゃる。
他ならぬ師範からの久々のお声かかりでもあるし、あの大災害から3ヶ月を経て周辺の復興状況も見ておきたかったし・・・で、今朝のこと愛車「さくら」を飛ばして駆けつけたのだった。
開演11時の1時間半前に到着、「準スタッフ」として色々と準備のお手伝いをし、得意のビデオ撮影も引き受けた。
演奏約35分、そのあと実際に立川邸の玄関を施工された業者さんご本人による「現代の三和土(たたき)」についてのなかなか興味あるお話も拝聴し、おまけに「この粘土で誰でも土の塊で固いボールが作れる」ということで、それも購入した。
(お詫び:12・05の夜まで、このあとにかなりの長文、そして続編もついていたのですが、事情ににより大幅に割愛し、続編は削除しました。あしからず。なお、「続編」のうち、差し支えないと判断される最後尾の部分のみ、下に転載しておきます。)
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帰り際に、小生が乗ってきたオープンカー「さくら」のことが話題になった。「それじゃあ、お見せするだけでも」と、T嬢を車の方に誘導すると、後ろから何人も「見物人」がついて来られて、さながら「さくらちゃん展示会」の様相 に。雨に濡れていた愛車を屋根つきのスペースに移動させてから、閉じていたトップを開けたり、再び閉じたり…の大サービス。
この直後、Tさんが小生におっしゃった一言…これは、どうぞご想像にお任せします。
(なんだか、エエ歳こいて青春しとるよなぁ~という声が聞こえてます。ハイ、昨日はアイドル・ショー、今日は演奏会・講演会+・・・しっかり青春してます。)
最近、なにやかやとやたら忙しくて…とボヤイてますが、その「忙しさ」の中には、こんな毛色の変わったのもあります…という一例として。
本日午後、友人のくらちゃんが代表をしている、アイドル・グループ「エターナル」(そ、実名さらして、どんどん宣伝しちゃいます!)のライブを、「ミスカラ舟入」という巨大なカラオケ屋さんで楽しんで来ました。
そもそも「くらちゃん」とは…と紹介を始めると長くなるし、ダイイチあまり面白くもないので省きますが、10・12の「たのしみコンサート」に来てくださった方には、手短に「中学生のお嬢ちゃん(アイドルのたまご)を連れてきてビデオカメラを回していたにぃちゃん」と申せば、わかっていただけますね?
そうです、そのお嬢ちゃんこそが、昨日ミスカラでステージに立った「れいか」ちゃんだったんです。
ライブには、そのほかに〈出演順〉
・「体調不良」さん、
・エターナル(れいか、もひとり=名前忘れてゴメン)
・うら=○ᆺ○=ねこ(ゆうら・かるねこ)
・ひめあいす
が出演し、他はけっこう「おねぃさん」だったのに比べて、エターナルのお二人はまだ中学生ということもあって、歌唱力はまだ「限りなくシロート」ながら、ういういしさで目立ってましたね。(でも・・・ヒソカに申しますけど、「ひめあいす」さんの歌はよかったです!)
では、あとは写真数枚をちりばめまして…・
(ビデオの添付のやり方についても、これから自習してみます…ご期待下さい)
クルマでわずかに3分、「スペース蘂(しべ)」はわが草庵から、それこそ「目と鼻の先」なのです。
予想通りの、いやおそらく予想以上の素敵なレッスン、すてきな妙先生でした。そして、このボクも、こういう状況では、意外と「良い生徒さん」なのです〈笑〉
持参した楽譜〈曲名は、当分の間ヒミツです〉は、小生にはいかにも難し過ぎるのです。まず最初にHanonで小手調べをしていただいたあと、いきなりその楽譜を拡げて「譜読みやってみましょう」
これまで数十年間にわたり(おそらく、この妙先生がお生まれになるよりも以前から)何度も何度も挑戦しては挫折し…の繰り返しで、決して6小節目より先に進むことはなかった、この楽譜をやってみようというわけで、いよいよ、初陣へ赴く若武者の如き胸の高鳴りを覚えます。
しかし、なかなか簡単ではないんですよ。なんせ、シャープが4つもついているんです!(cis-mol、嬰ハ短調)…ドとレとファとソの4つには必ずシャープをつけて、黒鍵を叩くんです。いやいや、もしそこにナチュラル記号がついてたら黒鍵じゃないんです。それから・・・「シ」に#がついてたらフツーに「ド」なんですよ・・・こんな時に「ドのナチュラル」と「シの#」はどう使い分けてるんだろう・・・なんて考えちゃいけないんですよ(大笑い)
必死の思いで、何度も何度もつっかえながら(「なんでいつもと間違えるンだろう!」との自己嫌悪に打ちひしがれそうになりつつも、やっと6小節目を越えたときに、妙先生のひとこと。「これまでの数十年のバリアーを越えましたね」 いい先生です。弟子の心意気を解する先生です。
なんど繰り返しても、必ずつっかえる箇所がいくつもある。「よしっ、次回の来週金曜日までには、必ずスムーズに弾けるようにしとくぞぉ~」と、意気は否応にも上がるではありませんか。
帰宅(帰庵)して、早速にも練習したいのに、今朝お知らせしたように、生憎(あいにく)故障中ナンです。出掛けにヤマハの広島修理センターから電話あって、出張修理に来てもらえるのは来月の1日(月)。待ち遠しい!
吉野妙先生に、最初に思い切って「共演」をお願いしたのが、忘れもしない9月4日、廿日市にある某総合病院の待合室からの電話でした。8月のお盆の最中に2泊3日の入院で手術した大腸ガンが完全に切除されているかどうかの結果を聞くために訪れていて、診察室に呼ばれるまでの長い時間を過ごしている最中でした。
「もし、まだ根っこの部分が残っていたら、レーザーメスでは取りきれないので、開腹手術ということもありますね。」と気楽におっしゃった担当医の言葉が頭に渦巻いていました…「まあ、最近では大腸ガンはほとんど治るガンですから」という言葉と共に。
「もし、開腹手術ということになり、そのあと余命があと…」なんてことになったら…と、まだまだ仏教的悟りの境地には程遠い俗人ですから、人並みに不安になるわけです。その不安の中の長い待ち時間の中で、やっと「吉野妙に共演をお願いする」という、実に思い切った決断をしたのは、多少は関連あることだと思います…たぶん。
そして、初の合わせの9月26日、ある意味でさらに思い切ってもうひとつのことをお願いしました。「10月12日のコンサートが終わったら、ピアノを教えて下さい。昔から弾きたかったある一曲だけ弾けるようになりたいのです。」妙先生は、即座にいいですよとお答えくださり、「11月にイタリアに行きますから、帰って来てから始めるのでいいですね?」むろん、いいですとお答えしたのはいうまでもありません。
そして、イタリアでの招待公演を成功させて無事に帰国されたあと最初にお目にかかったのが、先日11月22日の湯来体験交流センターでのチャリティコンサート。そこでの立ち話で、レッスン初日が本日11月28日と決まったのです。
さて、そうと決まると、数年間全く触れてももらえなかった哀れなクラビノーバ(ヤマハ製の電子ピアノ、15年前にバンコクで購入して船便で持ち帰った)を掃除して、今まで奥のじジメジメした部屋に置いてあったのを、晴れて(!)中2階の「貴賓室」に運び上げたのだった。意外に重くて、短い階段を持ち上げるのが容易なことでなく、Natural Mindのさこちゃん43歳に手伝ってもらって、ギリギリの状態でやっとこさ引張り上げた。早速電源を入れてみると、数年間の休止期間がウソのように見事に鳴ってくれた。
早速、お目当ての曲の楽譜(これまた数年間、全く見向きもされていなかった)を新たにコピーしなおしたり、それをいきなり弾くのは到底ムリだよなぁ~と、38年前に一度習った(けど、1年足らずで投げ出してしまった)ときの練習曲集を引っ張り出してみたり…あとは、初レッスンの28日までに少しは指慣らしをしとこう…と、Hanonのいっちゃん最初のとこを、ちょこっとさらって、その日はそれで一日を終えたのでありました。
そして、あくる日(27日)の早朝、起き出すや早速いそいそと貴賓室に上がって電源を入れると…ありゃりゃ、電源が入らないのです。メインのランプは点灯するので、コンセントがはずれてるとかそういう単純なことではありません。きのう最初に電源を入れたときも、数秒間かかったから…と、しばらく待ってみましたが、数秒どころか数分間たっても、いっこうに立ち上がりません。
いったい、なんたる事態!それでも、ひょっとして「奇跡」が起こるかも・・・と、電源を入れたまま(ランプだけついてる)、早朝テニスレッスンのために0820には家を出たのでした。
そして午後戻ってみて、早速貴賓室に駆け上がると・・・奇跡は起こってませんでした。
すぐに電話帳を調べて広島のヤマハに電話をしたところ『明日中には修理担当のものから連絡させるから』という回答でした。
いずれにせよ、今朝は初レッスンです。私の方が「スペース蘂」を訪ねてそこでやっていただくので、我が家のクラヴィノーバに奇跡が起ころうが、起こるまいが、全く関係ありません。
その前に、これから軽く2キロほど走ってきます。