皆様、あらためまして、明けましておめでとうございます。
昨日元旦の掲示板でのご挨拶に書きましたように、ご来迎を迎えるべく、早朝に出発して山を目指しました。
行き先は、可部の東に聳える名峰白木山(しらきやま、889m)。5年前のご来迎登山が、広島県内一番人気の宮島・弥山(みせん)だったので、5年ぶりの今年は、同じくご来迎の人気スポットである白木山を・・となった次第です。
可部の町を通ってバイパスを飛ばすこと約10分、大林小学校で国道54号を離れて右折し、だんだん険しくなっていくワインディングを上って行きます。まだ早朝の6時過ぎ、この時季ほとんど深夜と変わらない暗さです。この道路、去年、おととし2度ばかり下山路に使ったことがあると記憶していて、今回は事前の下見もせずに入ったんですが、そこは「深夜の林道」、前回の記憶とまるで違う景色(といっても真っ暗で、クルマのライトの照らすごく狭い範囲しか見えませんが)に次第に不安になり、持参したロードマップ(7年前に買ったヤツ)とケータイのMAP機能をフルに使って、行ったり来たり、また引き返したり・・を繰り返した挙句・・ついに、事実上の行き止まりに出っくわしてしまいました。
細い、でこぼこの、しかも先日の雪がまだ一部残ってるようなぬかるみの林道で、行き止まりだからと言って、そう簡単にUターンできるわけではありません。寒くて暗い中を、まだ登山靴に履き替えてないサンダル履きで車外に出て前後を下見・・・ぬかるみに足を取られてなかなか歩けない。やっと、かなり後方に転回できるスペースをみつけてバックするのだが、これが大変。照明も何もない真っ暗闇の細い山道をバックするのが、こんなにコワイとは・・・運転歴35年、独身歴11年(ん?関係ない?)のジィでも、なかなか容易なことではありません。そして、ようやくその転回スペースについたことを、またサンダル履きで降りて(いいかげん、持参してる登山靴に履き替えりゃええのに・・と、誰しもお思いにあることでしょうなぁ)慎重に点検して、再び乗り込んでゆっくりとステアリングを切る・・そのとき、はげしい揺れと音とともに、わが愛車ポルシェ・ターボ(「ターボ」だけホントです)は、完全にスタック・・・あちゃあ!
もちろん、周囲に人家も人通りもなく、おまけに、気がついてみるとケータイ電波が「圏外」を示しているではありませんか。加えて、燃料がそろそろEに・・まさに「万事休す」。
詳細は省きますが、なんとか根性で脱出し、無事に引き返すことができました。すでに、広島における日の出の時刻07:15をとうに過ぎていて、これから仮に正しい道が見つかって山頂にたどりついても、とても間に合わない・・と潔く断念して、国道に戻ってきたのでありました。
「どうせ、今朝は予報どおりの曇りで、仮に白木山頂まで間に合うように着いたとしても、ご来迎なんて拝めなかったのさ・・・」と、まるでイソップの”Sour grapes”(すっぱいブドウたち?)みたいなセリフをつぶやきながら・・・。
元旦(注:元日の早朝を指す・・・と、昨日教わったばかりです、ハイ)早々の、とんだ失敗談でした・・まるで、この1年の自分を暗示するような・・・(笑)