ちょっと相前後しますが、4日前の日曜日(総選挙の投票日)に開催された「佐北(さほく)駅伝」のことを書きます。すでに当日の内にFBにはわずか3行ほど書いたのですが、それの詳細版となります。またまた長いです。
この日、前から決まっていた地元町内会の忘年会のことをすっかり忘れて、投票の立会人を引き受けてしまい、その重複に気づいてやむなく午後の部(13:30~20;00)だけにしていただいた。忘年会は11時~13時なので余裕で間に合う。ただし、ほろ酔いで「公務」に臨むわけにもいかず、小生一人だけ「酒ヌキの忘年会」となってしまうのは、まあやむをえない。
ところが…重なるときには重なるもの。わが郷土のヒロイン蘭ちゃん(ランちゃん)のお母様からFBでの通知で、この日ランちゃんが出場する「佐北(さほく)駅伝」が開催されるとのこと。現地までは往復でも1時間ほどなんだけど、スタートが1030、しかもお目当てのランちゃんは4区(約3キロ)なので、走る予想時間帯は11時~11:10くらいとのこと。これでは、町内会の会議(11時~12時)に完全に間に合わないので、あきらめざるを得ないな…とションボリしていた。
だけど、ランちゃん今年はすでに中3、すでに広島県の中学生代表の一人として、かの「皇后杯第33回全国女子駅伝」への出場が決まっている(!)ランちゃんの中学生としての地元での最後の勇姿を見られるのは、これが最後のチャンスではありませんか…前日になって町内会長に「すみませんが…」と電話したのであった。
前夜からの積雪も、スタートのゴルフ場のところには多少残っていたものの、ランちゃんが走る4区の県道は、すっかり除雪されていた。
スタート地点の第3中継所に着くと、同じ中学校女子陸上部の後輩(中1)のサポートさんと二人っきりで、そこにはがみこんでいるランちゃんの姿があった。「お母さんは?」と尋ねると、「第4中継所(ランちゃんのゴール地点)だと思います」
そのあと、ランちゃんが走行練習を始めた後(なんと速いこと!小生の全力ダッシュよりはるかに速い)そのサポートさんに「あれ・・・監督の先生は?」と尋ねたところ「先生はレース全体の役員なので、ここにはいない」との返事。なるほど、それもそうだよな。で、全国女子駅伝の広島県代表に決まっている蘭選手、たった一人のサポートさんに伴われて、中学最後の地元での駅伝に臨もうとしていたというわけである。
その「最後の勇姿」(?)を映像に収めようと、綿密な「追っかけ・撮影」計画を練った。まず、スタート(たすき渡し)をビデオとスティルで撮ったあと、ただちに近くのスーパーに駐車してある愛車に飛び乗って追いかける(田舎でのレースの常として、交通規制はほとんどなし)。追いついた先の空き地(下見しておいた)に停めて、そこで再びビデオ・スティル両方での撮影。そして、ゴール直前にあるコンビにの駐車場に停めてから、ゴール(第4中継所)で再びまち構える。
2番目までは、ほぼそのとおりに進んだのだが、最後の最後に、前にミニパトが割り込んで徐行を始める。中継所の安全を確保するためにやむをえない措置とあきらめてのろのろ付いていったので、ゴールでの待ち構えは間に合わず。
それでも、すぐに追いかけて、ゴール(たすき渡し)直後のランちゃんに声をかけた。「いやぁ~、まさにゴボウ抜きだったね…10数人は抜いたんじゃない?」と言うと「いや、5~6人ですよ」と気負った様子もなくサラリと。たとえ5人でも大したもの。わずか10分の間なんですから。
まもなく第4で待機なさっていたお母様も駆けつけられて、挨拶もそこそこに忘年会場へと出発しようとしたのだが…引き返してお母様に頼んで撮っていただいた一枚がこれです。
すっかり除雪された県道を飛ばすこと約30分、ようやく宴会場にたどり着くと、いつも元気な「青服のオジサン」が真っ先に「おい、なして遅れたんなら!みんなの前で釈明せえや!」と。素直に「はい、駅伝の応援に言ってました」すると、斜め前に座っていた副会長のH君がすかさず「ああ、M議員の娘が出た分じゃろ?」と。なぁ~んだ、皆知ってたんじゃんか。そ、ランちゃんは地元選出の市会議員さんの令嬢でいらっしゃるのだ。
「会議に出られなくて、たいへん申し訳ありませんでした。何か重要な議題があったのでしょうか?」と、そのほとんどは小生よりも先輩(70台、80台…)の皆様に向かって殊勝げに尋ねると「なぁなぁ、みんなでビンゴぉしよったんよ。おまやぁ遅れたんじゃけぇ、賞品はなぁで」 再び、なぁ~んだ。
あ、レースの成績です。ランちゃんの所属する、わが地元のS中学校(すでに県内の中学では長距離の名門校に!)は、中学女子部門で優勝したのみならず、メンバー5人全員が区間賞という、まさにぶっちぎりでした。
ランちゃんは6年後の東京五輪の時には20歳か21歳の、まさに旬・・・いやが上にも期待してしまうのは、私一人ではないと思います。もちろん、それに向けての競争は熾烈なものだとは思いますが。そのことをFB経由でお母様には申し上げたのですが・・・今のところ反応はありません(笑)
最後に・・・スタート地点の第3中継所で待ってるとき、よほどランちゃんに言おうか…と思って口に出せなかった「まぼろしの軽口」を、ここに披露しておきます。
「ランちゃん、今は君が「○○議員の娘」って呼ばれてるけど、そのうちに君のほうが有名になって(すでに、地元では十分有名だけど)お父さんのほうが「○○蘭のパパ」と呼ばれるようになるね。」