昨夜、江守君とサシツササレツかなり深酒して午前1時頃やっと寝たというのに、やはりいつもどおり4時には目が覚めました。仕方ないので、布団にもぐったままFBに書いたり、持ってきた本「しない生活」を読んだりしてから、6時半頃出かけて周辺を散歩しました。
あいにくジョギングシューズをクルマに積んでなかったので、革靴のままで軽く走ったりもしました。ふと近くに椎名八幡身宮というのがあって、その急な長い階段を登りますと、この周辺がよく見渡せました。
そのアシで江守君の宿泊先である岩国国際観光ホテルの駐車場に昨夜置き去りにした愛車コペンを回収し、しばらくエンジンをかけたままスマホを充電しつつ再びFBやら個人メールやら。
そして私の安宿である「三原家」に戻って朝食、そのあと、昨夜帰館が午前サマなって風呂を逃してしまった私一人のためにと、ご親切に用意して下さった朝湯にの~んびりと浸かりました。
それで漸く0830、そろそろ江守クンを起こしてもいい時間かな・・・と、まずはクルマで彼のホテルまで戻り、そこからスマホで彼のケータイを鳴らすが、出ません。まだ寝てるのかな…と、念のためにフロントの館内電話を借りてかけると、今度はあっさり出てくれました。「今、チェックアウトの準備をしている、もう少ししたら降りるから。でも、あまり遠くへは行きたくない。錦帯橋の周辺を散策する程度なら・・・」ということで、待つこと約15分。その間に、ロビーの売店で自分用のみやげを買ってたら偶然にも「まぼろしの地酒であり、今や世界ブランドとなったDassai を見つけて一本、さらに江守クンへのおみやげにと、更に一本買いました。
ようやく降りてきた江守クンと二人で、散策に出かけました。まずは錦帯橋の上を歩き、さらに吉香(きっこう)公園の中を進んで、ロープウェイ右隣の「ナントカひめ神社」に参詣し、それからぐるりと一回りして、再び錦帯橋を渡り返してホテルへ。
今日の江守クンの講演の共同スポンサーであり、講演の前後をアテンドすることになっている時事通信社・山口支部のHさんを待ち受ける間に、昨夜の宴に続いて今日の講演の内容にも関連するディープな専門的議論を再開。
そうこうするうちに、やっと約束の1130になり、Hさんが出迎えに来られる。
ここで、昨夜からこれまでの14時間に及ぶ「ヒゲしげアテンド」から、時事通信社のHさんへとバトンタッチしようとして、「じゃ私は、これで。後ほど会場で・・・」と別れようとすると、Hさん、「折角ですから、お昼ご一緒にいかがですか?」
こういう類(たぐい)のお誘いは、つねに快く「では、お言葉に甘えて」と答えるのを家訓としている私としては、断る理由がございません。
ホテルに横付けされたタクシーに3人で乗って、岩国駅近くの瀟洒な小料理屋へ。
そこでも、3人でよもやま話に花が咲き、あやうく遅刻しそうになるのを促して、やっと会場の岩国市民文化センターへ。
会場に着いて、まずは、昨年僕が広島で主宰した、連続2回の江守講演会にいらっしゃって下さった青木課員、そして「実質的に」招待の世話をしてくださり、同じく昨年広島に来てくださったテルテルさん、こと藤野完二先輩(実は、山口市が所管する「温暖化対策市民協議会」の会長さんであることが判明!)となつかしい挨拶を交わした後、本日の共催者の一方である山口市・環境保全課の中津課長や、山口県予防保険協会の平田さんなど数人の方々に紹介されました。
それからいったん我々3名は立派なソファのある控え室に誘導され、そこで主催者側の方を交えて記念撮影、しばらく3人で歓談しているウチに、ようやく中津課長の誘導で講演会場へ。
私が着席した前の方の席の隣には若い女性がおられ、講演後にお訪ねすると、中国地域エネルギーフォーラムのYさんだと判明しました。
江守クンの講演自体は、基本的に昨年11月の広島講演とほぼ同じだったのですが、今回は、折りしもちょうどCOP21(パリ)の開催中ということもあり、それに引き付けたいくつかの話題や、最近ニュースで話題になった「なぜ今世紀末までの気温上昇を2℃に押さえなくてはならないか」ということにつき、IPCCレポートを引用しつつ、かなり専門的な解説をしていただいたのが、特徴でしたね。
90分間の淡々とした。いつもながら明解でわかり易い講演の終了後、フロアからの質問を受けることになり、最初に(おそらく地元の)初老の方が質問され、ついで、「もうお一方」と司会者が呼びかけても、もはや手を挙げる人がいないのを見定めてから、私自身が質問に立ちました。質問の内容は「COP21でもなかなか合意が見込めない状況における、今後の気候変動研究の進め方の戦略について」というもので、さすがの江守博士からも、なかなか適切な返答がえられなかった感がありました。難問です。もっと易しい「やらせ」っぽい質問をする選択もあったのですが、ここは、やはり難問を・・・と、かつての「職場の先輩」の思いやり(想い入れ?)であります。
質問が終わって講演者が退場されるや、私のすぐ前の座席で熱心にメモを取りながら聴かれていた中年のご婦人が、振り向きざまに私に質問された。それは「温暖化になるのと、氷河期がやってくるのと、どちらが本当ですか?」という、よくあるものだったのですが丁寧にお答えしたところ、「私も広島の湯来町には縁がございまして・・・」と、ちょっとか変わった匿名の名刺(??)を出され、その上に手書きで申し訳なさそうにご本名と住所を書いて渡して下さった。そして、まだそこに立っていらっしゃった、先ほどの寝エネルギーフォーラムの方とも少しだけ話してから名刺を交換し、そのまま待合室へ。
江守クンと時事通信のHさんはすでに部屋におられて、しばらくして「タクシーが参りました」という声に促されて、会場と後にしたのであった。タクシーのところには、最初にご紹介を受けた共同主催者の方々がずらりと整列され、同乗させていただいた私が、まるで講演者だったような錯覚を覚えつつ。
(終)