さごたに通信

2015年12月14日 06:24:05 カテゴリ: 未分類

我が敬愛してやまない若き友人であり、アマチュア映画製作者(脚本?、カントク、撮影、その他もろもろ)の吉松幸四郎監督の制作された映画を拝見するのは、今回の「世界樹の見る夢」で3本目です。
一本目は、最初だったためにキョーレツな印象をもった「夏のネコ」、2本目の題名がどうしても思い出せないのですが、老人と少女の淡い交流を描いた作品、そして3作目が昨夜の「世界樹・・・」というわけです。

上映後、恒例の「そのときに会場に来ている出演者」たちによる舞台挨拶。左端が吉松監督

上映後、恒例の「そのときに会場に来ている出演者」たちによる舞台挨拶。左端でマイク持ってるのが吉松監督。

一応、3作鑑賞させていた段階で、ここいらでちょいと「論評」らしきモノを・・・という次第です。
私が拝見した3作に限定して申しますと、後の作品になるにつれて次第にセリフが増えて、特に今回の「世界樹」では、ナレーションの部分がこれまでとは比較にならぬほど長かったです。

でも、その長い(時間的な割合として)ナレーションの内容といいますと、これは「そのコトバの意味を考えようと試みる対象ではない」ことが、すぐにわかります。

たぶん、カントクは意図的に「うん、何か意味あることを語ってるらしいぞ」、といったん鑑賞者の耳をひきつけておいた後で、すぐに「う~ん、意味がよくわからんぞ・・・なんだか高尚なこと言いたいんだろうなぁ~」と、なおもまじめに考えようとする、強いて名づければ「マジメにいちゃん」Gと、「あ、これは、意味を考えるトカじゃなくてぇ、ポエム的にその「流れと音」を楽しめばええんよぉ~」と、ワリニ早めにナットクする、いわば「ナットク少女」Gの大きく二つのグループにスプリットするのを、ヒソカに楽しんでるんだな・・・と、その両者に属している(と、自分勝手に思っている)この私(しげさん)には印象されました。
映像の内容としては、わりにありきたりの「殺人事件風」であり、一方で、その撮影技法や出来上がった(編集された)映像の、「渚」をモティーフとした美的センスは、さすがに吉松監督ならではのものでした。

 

肝心の「メッセージ性」としては、タイトルに採用した「世界樹」(Yggdrasill=ノルド語らしい)という、アピール度抜群のキーワードと、この一見凡庸な(失礼!)映像内容をリンクさせるためのナレーションなのでありましたが、まあ、その意図が成功していたかどうか・・・。
すみません、6時になってしまいました。時間切れです。はなはだ中途半端ではありますが、ここで中断します。再開は・・・さあ、早くても今夜ですね、すみません。

(続く)

まる一日空きましたが、続けますね。現在12月15日午前2時です。

* * *

この「シナリオなしで撮影開始する吉松方式」(と呼んでいいのかどうか・・・なんせ、映画自体をあまり見ないボクとしてはアマチュア制作の映画は、他にほとんど知らないので)、最初に鑑賞した「夏のネコ」以来ずっと心に懸かっていたのですが、3作目を拝見するに至って、かなり「慣れて」きていることに気付かされました。

と申しますのは・・・実は、たまたま前日(12日)の夜中、「芸北ぞうさんカフェ」で「奇跡のりんご」を皆で見まして・・・豪華キャスト(阿部サダヲ、菅野美穂など)が熱演するとても感動的な秀作ではあったのですが、なんだか「説明がくど過ぎ、ストーリーも演技もありきたり」と感じてしまったのです!

吉松監督の、徹底してimplicit な空気感と、「奇跡のりんご」みたいな、余りにも(と、敢えて言いますね)explicit な表現とを「いいとこ取り」したようなものを、もし万一ボクが「自主制作」するとしたら、作るのかも知れません(いちおう、笑)

* *  *

上映終了のあとの、お二人の若者によるライヴ、とてもよかったです!(ユニットの名前、聞き取れませんでした。どなたか教えて下さ~い)

このライヴでの2曲目、「架空原語」での朗誦がすばらしかった!

このライヴでの2曲目、「架空原語」での朗誦がすばらしかった!

特に、「架空原語」で延々と朗誦なさった若き女性には、なんか「天才」を感じましたね。ロビーに出てから「エスペラントとルーマニア語を混ぜたみたいでしたが・・・」と、その両方ともほんのちょっぴりしか知らないこのボクちゃん、大胆にも質問しましたところ、「もっと西ですよ、イタリア語をもじって・・・」とお答え下さいました。でも、イタリア語なら、さっきの二つよりはマシなボクの耳から判断して、ちと違っていたと感じました・・・特に音韻的に。

まあ、そんな詮索はどうでもよくて、「架空原語」これから「来る」かも・・・と、ちょっと思いました。もっとも、このボクは50年近く前(高校生のころ)にやって、家族や友人達をケムに巻いてましたけどね。

最後に、「出演者のうち、その日にまたまた客席に来てる人々」に混じってステージに登壇なさったJAY(ジャイ)さんと、梅ちゃんこと梅田麻衣子さんのお姿を拝見して嬉しかったです。JAYさんとは、客席でひと言ふた言、そしてロビーで出てからは「相変わらずキレイで長身な」梅ちゃんと少しだけ話しこんでしまいました。

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そのあとの内輪の懇親会に混ざってもいいよ・・・と監督からは言っていただいたのだけど、その前の夜午前3時まで激論だったし、明朝はまた9時に出発しての「山林巡察」の予定があり、それに第一、会費の持ち合わせがなかったため失礼して、会場を去りました。監督、JAYさん、ごめんなさ~い。

(完)

 

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