約束よりも丸一日遅れました。この間、色々とハプニングが続いたものですから。
昨夜から今朝の未明にかけて、日曜日の報道番組の録画をいろいろと拾い見しましたが、日曜朝に書いた私としての見解は、さほど影響は受けませんでした。というか、出演なさる「識者」の方々も、「安倍首相のエジプト演説と、今回の不幸な事件の関連」については、内心思いはあっても封印なさっている印象を強く受けました。
一番中身が濃かったのは、予想通り…と申しますか、昨夜の「BSフジ・プライムニュース」だったと感じました。(この番組、放送開始の5,6年前からほぼ毎回見ています。BSフジから表彰されたいくらいです…笑)
昨夜の出演者は、前半(大半)は世耕官房副長官と宮家元外交官の二人、後半で短い時間、福山・民主党幹事長代理でした。
世耕氏といえば、自他共に認める「安倍総理の最側近」、事実上ウラで(いや、表で堂々と)安倍首相を操っている(言葉はアレですが)ブレーンで、宮家氏は、それこそほとんど毎日のようにテレビ出演している「外交専門家」であることは、今更申すまでもありません。
その世耕氏は、今回の事件への対策立案で、文字通り中心人物であったと思われ、その証拠に、司会の反町氏(フジテレビ政治部長・解説委員)のスルドイ追及にも「これは機微に触れることなので…」とかわすのが、やたら目立ちました。
一方の宮家氏…反町氏が、まさに私が日曜日に書いた「安倍首相のエジプト演説と、今回の不幸な事件の関連」について問いただしたところ、冒頭で「もう外交官は辞めたので本音で申しますと…」と前置きしたので「おおっ!」と前のめりで見てたら、途中で言葉を飲み込んで「…致命的なミスではなかった」と、擁護の言葉を添えるのが、「元外交官」としてのギリギリであったようです。
確かに世耕氏が繰り返す「人質がとられている(彼は「行方不明としか認識していなかった」と言いましたが、後藤夫人宛にすでに脅迫状まで届いていて「行方不明」はないんじゃないかと…)からと言って、総理の演説を取り下げる(修正する)ようでは、まさに「テロに屈したことになる」と、何度も強調していました。
果たしてそうだろうか…というのが、私がおととい述べた最大の論点であり、視聴者からの質問メールでも指摘されておりました。ここがまさに「核心部分」だと思います。
「機微に触れるから控えさせていただく」というのと同じセンスで、「今回のような緊急事態では、少なくとも一般に対して公開の形で『イスラム国と闘う周辺各国に総額で2億ドル・・・』などという発言も『控えさせていただく』」というくらいの配慮をしても、「テロに屈した」ということには、決してならないと愚考するのですが、いかがでしょうか?2億ドルとかいう援助は、ちゃんと「不言実行」で約束したらいいのです。
「おいおい、それをいっしょくたにするのは、少々乱暴では?」というご批判を敢えて承知で申し述べました。
宮家氏がさかんに繰り返していた、そして、後半でちょこっとだけ出演した、民主党の福山氏も述べていた「1・20のビデオ公開以後の対応に、日本政府の失策は見当たらない」というのには、私自身は過去の経験に照らし合わせて少々疑義を覚えるのですが(その「過去の経験」の中身については、それこそ「機微に触れるので、控えさせていただきます・・・笑」、百歩ゆずってそれを認めたとしても、「1・20以前」の対応については、(エジプト演説や、そもそもこの時期の中東歴訪の決定そのものを含めて)大いに疑惑のあるところです。
とりあえず、これくらいにしておきます。