「夢のごとき半日」続きです。「完結編」として、食事会と、そのあとのバラ園見学について、一気に書き上げます。
講演会場の宮園市民センターからすぐ近くの中華料理店「彩家(さいか)」まで、それぞれのクルマを連ねて移動し、ちょっと危なっかしい駐車場に停めますと、早速しゅーまん先生が、我が愛車の後ろに張ってあるステッカー(写真)に目を留められて、私から得意の「アインシュタインの宇宙方程式」について、さらに、かのアインシュタイン先生がかつて「わが生涯最大の失敗だ」と嘆息なさった「宇宙項」についてひとくさり。この辺りから、早速「物理談義」が開始され、お店までの途上でも、さらに着いてからも隣同士に席を占めて継続しました。
実にいろいろな専門的なお話を伺いましたが、中でも先生が目下取り組んでおられる「凝固体の内部では、通常電子は1次元的な動きをするんだけど、隣同士の電子のパスが接近したときに、一時的に交換が起こって、擬似的に2次元的振る舞いをするようになる」という現象に、大いに興味を持ちました。
私が大学で「物性」の講義を聴いてから、すでに40ン年が経ちます。「物性物理」は正直あまり好きになれなかったのですが、当時こんな現象を知っていたら(当然、ごく最近の発見なのでしょうが)もっと興味をもつことができて、その後の人生は変わっていたかもしれない…とさえ思いました。それにしてもこの40年間の発展は大したものです。我らのしゅーまん先生が、そこに大いに貢献なさっていることは、申すまでもありません。
大いに反省していること。
せっかく正面に平岡ともこさん、その隣に麻衣子さんが着席なさっていて、じっくりとお話しできる絶好の機会だったのに、二人だけでの物理学談義にすっかり夢中になってしまい、気がついたときには、すでに食事会は終わってしまっていたことです。ともこさん、麻衣子さん、ごめんなさい。またいずれ近いうちにぜひ!
店から出て、いよいよ解散か…と思っていたら、「しんちゃん」から「友人のバラ園がすぐ近くだけど、ご一緒しませんか?」とのお誘い。時間はあったし、バラは好きだし、一応「百姓」のハシクレだし…で、同行なさる安塚綾子さん、かのんちゃん、川本典子さんご一行について行きました。
「とくなが園芸(ROSE Tokunaga)」の若い社長さん自ら、お忙しい中を丁寧にご案内くださり、帰り際には4家族それぞれに立派なバラの花束を、そしてあやこさんのリクエストで、廃棄予定だった(のでしょうか?)バラの苗も分けていただきました。帰ってきて、早速それを家の前の田んぼに植えたのは「速報」に書いたとおりです。
講演会⇒食事会⇒それにバラ園の見物と、3つのイベントが目くるめくように続いた、まさに私にとって「夢の如き半日」でありました。このようなすばらしい時間を与えて下さった、廿日市の皆様に感謝感謝です
(完)